はじめに

 私の中には、言葉になりきらない何かがあります。
 それが何なのか自分で知りたくて、それを人と共有する方法を求めて、私が選択した手段の一つが"写真"でした。
 そして、その本格的な模索の開始がヨーロッパ(Europe)・中東への旅だったのです。
 このHPには、私が出会い印象に残っている人々、風景の写真、またイエメン(Yemen)に関しては訪れた時のことを中心にエッセイを書いてもいます。

 先人たちが培い残してくれた知識、日毎に発達していく技術によってもたらされる様々な情報。部屋から一歩も出なくとも全てを知ることが出来る日が到来するような錯覚さえ覚えがちです。
 しかし、やはり最終的には人との、他者との出会いが、その対話が物事を進めていくのだと思います。いくら知識や情報を吸収し、消化しようとも得られないものがあります。
 文明の衝突なる声が上り、大国間の駆け引きが世界を動かす時代。時代が進むごとに複雑になり、混迷を深めていくような世界。自然に対し身をつつしむことをやめてしまった我々。
それは、世界の様々な状況を瞬時に知ることのできる人々が、対話を深める努力をする責務を負っている時代ということではないでしょうか?

 いまの地球に暮らす一人として考えることをここに露出していきたいと思います。そしてこのHPが数ある思考の交差点のささやかな一つにでもなればと願っています。

 作成・管理という私の不得手なところを快く引き受けてくれるYusuke Yokoiや、Columnへ身に余る文章を寄せてくれるKumiko Hori、様々なシーンで多彩な指導、応援をしてくれる皆様、そしてわがままに人生を歩んできた私を見守ってくれる両親に心から感謝すると共に、敬意を表したいと思います。

 

2003年4月 東京の自宅にて
Ken Kikuchi

 

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